2017年05月11日

白バイガール

佐藤青南さんの「白バイガール」を読んだ。
バイクのことは詳しくないので割愛。
実際に白バイに捕まったことがあるので、あまりよい印象は無い。
しかし、女性警官だったらいいかな?
ここに出てくる女性警官はそんなに美人でも無さそうだ。

登場人物が、人に嫌われる職業であることを自覚しているのがいい。
そりゃそうだ。
ノルマ達成の過酷な現実。
好きこのんでやる職業では無い。

物語は新人女性隊員の悩みと成長を描いている。
続編もあるようなので読んでみたい。

posted by 鎮爺 at 21:30| Comment(0) | 読書

2017年04月17日

秒速5センチメートルone more side

秒速5センチメートルの世界観にはまってしまった。
そんなわけで新海誠・加納新太「秒速5センチメートルone more side」を読んでみる。
アニメ版、小説新海誠版とは異なる視点で描いている。
しかし、384ページというのはボリュームがある。
アニメ版、小説版ともに省略することによって見る者の過去の記憶と重なり合うことが魅力と思う。
反面、略することによって描かれなかった部分の正解?が気になってしまう。
答えを知りたくて小説版や「ne more side」を読んでみるが、その答えを容易に見つけることはできない。



こんなモヤモヤ感を晴らすべくコミック版も読んでみる。
貴樹と明里が踏切ですれ違ったあとの物語が描かれている。
正確にはこの二人ではなく、高校生の時に種子島で時間を過ごした花苗のその後だ。
今度こそ・・・

「来年もサクラみれるといいね」
「タカキくんはこの先も大丈夫」
「1000回もメールをやり取りをして、たぶん心は1ンチくらいしか近づけませんでした」
こんなセリフは共通として書かれている。

初恋の相手を求めながら、傷つき過ごした青春時代を完結するのはどんな言葉なのだろうか。



 



posted by 鎮爺 at 20:42| Comment(0) | 読書

2017年03月31日

小説・秒速5センチメートル

新海誠さんの「小説・秒速5センチメートルA chain of short stories about their distance」を読んだ。
熱狂的な支持を受けている作品だ。

桜の花びらが落ちるスピードは秒速5センチメートル、雨は秒速5メートル。雲は秒速1センチ。
「秒速5センチメートル」は新海誠さんが監督を務めたアニメ作品で2007年の公開。
アニメと同じで3部作になっている。
1部.桜花抄
2部.コスモナウト
3部.秒速5センチメートル

アニメを見ただけではわかりづらい(特に3部)
なんと切ないのだろう。
誰にでもある恋の結末を思い起こさせる。
小説を読むと第3部の謎が氷解する。
従ってアニメを見てから小説を読むのが順番としては正しいだろう。
新海誠さんの独特の世界観は、今大ヒットしている「君の名は。」にも通じる。
いつも何かを探している。
いつも思い出を残して別れた人を探している。
いつかどこかで偶然に会うことがあるに違いない。

挿入歌である山崎まさよしさんの「One more time,One more chance」がぴったりとしている。
https://www.youtube.com/watch?v=BqFftJDXii0

良寛和尚の「散る桜 残る桜も 散る桜」も素晴らしい世界観だ。

posted by 鎮爺 at 06:34| Comment(0) | 読書

2017年03月26日

旅猫リポート

有川浩さんの「旅猫リポート」を読んだ。
・・・・と、言っても途中で断念した。
物語の展開におもしろさが無く、展開も緩慢だ。
有川さんの小説はおおむね評価が高いが、私としては断念することが多い作家となっている。
購入したが、読まずに放棄したものもある。
とにかくイメージが湧いてこない。
もうこの作家の小説は読まないだろう。


posted by 鎮爺 at 21:05| Comment(0) | 読書

2017年03月12日

崖っぷち町役場

川崎草志あんの「崖っぷち町役場」を読んだ。
川崎さんの作品はミステリー小説の「長い腕」以来だ。
その流れで行くのかなと思ったが、予想は見事に外れてトタバタ物語だった。
限界集落に近い村、その村役場の推進室が中心
なんとか人口減少をくい止めようとするが
思いつきで無理難題を持ち込んでくる
職員はやる気があるのか無いのか
かなり理想論に近い物語だが、読み物としてはおもしろかった。
続編もできそうだが、どうだろうか




posted by 鎮爺 at 07:59| Comment(0) | 読書

2017年02月11日

狼は瞑らない

樋口明雄さんの「狼は瞑らない」を読んだ。

樋口明雄さんの冒険山岳小説は実におもしろい。
この作品も490ページあるにもかかわらず、どんどん読み進めることができる。
登場人物の個性が際立っており、ストーリーが明快だからかもしれない。
それに自然描写はリアルで共感をする部分が多い。
物語はかつて首相のSPをつとめていた主人公が、あまりにも裏の部分を知り過ぎたために命を狙われる。
主人公はSPの任務を解かれ山岳警備隊に配属されている。
その主人公の命を狙って、特殊任務を請け負った警察庁の特殊部隊が送り込まれる。
あまりにも荒唐無稽な仕掛けばかりだが、それがかえっておもしろい。

作者自身の「あとがき」にあるような自身の体験が作品に生かされているのだろう。
挫折を味わった作者の作品はまだまだ楽しみだ。


posted by 鎮爺 at 08:33| Comment(0) | 読書

2017年01月15日

里やま深やま

後藤信雄さんの「里やま深やま」を読んだ。
後藤さんは群馬県の山をくまなく歩いている。
またその記録は「新ハイキングクラブ」の機関誌にガイドとして記載されている。
その後藤さんが書く文章は素朴であり、山を歩くを趣味を持つものにとって心に響く。
また一つの文章を書くにも推敲を重ね、その歴史や文化にも範囲を広げている。
後藤さんの考え方は前書きの筆者紹介に凝縮されているのではないだろうか。

(前略)山はただ登ればよいというものではありません。(略)
山は登らせていただくのですから、山の頂に石祠などがあれば粗塩と白米を供え、自分が歩く登山道の草刈りや倒木の片付けなどの整備を行います。(略)
同じ山に一日に何度も登って、その回数を自慢する人や登山口から山頂まで何分で登ったと自慢する人もいます。(略)
山は低山であれ、高山であれ、その地域の人々に親しまれたということこそ、山としての価値があると言うことなのではないでしょうか。(以下略)

私が小さい頃、山は生活の糧でした。薪を拾い、栗の実を拾い、落ち葉は堆肥に、木は炭にしました。
だからこそ大切にしてきました。しかし、里山はシュンランの乱獲、自然薯掘りによる穴だらけ、おまけにゴミを捨てていく。
私たちの祖先が守ってきた山が、何とも嘆かわしい状態となっています。

考えていたことを文章としてまとめる作業は、山を歩くよりも時間を費やすと思う。
また人の心に訴えるということになれば、さらなる時間を費やすことだろう。
この本は群馬の山歩きの第一人者である後藤さんの思いの詰まった一冊だ。



posted by 鎮爺 at 13:00| Comment(0) | 読書