2016年12月23日

ドキュメント単独行遭難

羽根田治さんの「ドキュメント 単独行遭難」を読んだ。
このシリーズはノンフィクションで実際に遭難した人に取材してまとめている。
遭難事例は、唐松尾山、羅臼岳、両神山、徳本峠、白山、奥穂高岳、尾瀬ヶ原の遭難事例7件が収録されている。
私もほとんどが単独行なので興味深く読んだ。
ともかく事故が起こった場合、単独行は致命的である。
自分自身で判断し対応しなくてはならない。
ともかく捜索するものとしては、ツアーでもよいから団体で登ってほしいとのことだ。
しかし、単独行は自分のペースで自分の興味があるものをじっくりと楽しむことができる。
そのために増加傾向にあり、そのために事故も増えているという。

ともかく計画書を作成して第三者に渡しておく。
渡された人は計画通りに戻ってこなかったら、躊躇なく110番通報するのが鉄則。

この事例の中には自力で下山したので、遭難したと思っていない人がいる。
しかし、計画通りに下山しなかったのは明らかに遭難である。

事故は誰にでも突然起こる。
そのときの対応を考える意味でもこのような事例集は役に立つ。


posted by 鎮爺 at 21:58| Comment(0) | 読書

生きるぼくら

原田マハさんの「生きるぼくら」を読んだ。
壮絶ないじめ体験で母が作った梅干し入りのおにぎりを食べられなくなる。
人はこんなことで食べられなくなる食べ物があるんだ。
共感する部分がある。
それゆえに引きこもり状態になってしまう。
ところがひょんなことで蓼科のおばあちゃんのところに出かける。
ここでの体験はご都合主義の物語進行となってしまう。
しかし、こんな風にならなければ、この物語はつらすぎる。

蓼科では血のつながらない妹、そして認知症のおばあちゃん、面倒見のよいおばちゃん
こんなオールスターが勢揃い。
ここで自然農法で米をつくるのだ。
この米作りは作者の体験に基づく知識が書かれている。
この辺は米作りを実践しているものにはおもしろく読めた。

久しぶりに読後感がさわやかな作品だった。


posted by 鎮爺 at 21:42| Comment(0) | 読書