2017年02月11日

狼は瞑らない

樋口明雄さんの「狼は瞑らない」を読んだ。

樋口明雄さんの冒険山岳小説は実におもしろい。
この作品も490ページあるにもかかわらず、どんどん読み進めることができる。
登場人物の個性が際立っており、ストーリーが明快だからかもしれない。
それに自然描写はリアルで共感をする部分が多い。
物語はかつて首相のSPをつとめていた主人公が、あまりにも裏の部分を知り過ぎたために命を狙われる。
主人公はSPの任務を解かれ山岳警備隊に配属されている。
その主人公の命を狙って、特殊任務を請け負った警察庁の特殊部隊が送り込まれる。
あまりにも荒唐無稽な仕掛けばかりだが、それがかえっておもしろい。

作者自身の「あとがき」にあるような自身の体験が作品に生かされているのだろう。
挫折を味わった作者の作品はまだまだ楽しみだ。


posted by 鎮爺 at 08:33| Comment(0) | 読書