2017年12月29日

南極風

笹本稜平さんの「南極風」を読んだ。
笹本さんの作品は好きなのだが、タイトルが今ひとつ。
舞台がニュージーランドのアスパイアリング(3033m)と言うことで敬遠していた。
しかし、何となく読みたくなったのが本音だ。

読んでみると実におもしろい。
森尾はツアー会社の山岳ガイドだ。
いろいろな不具合が重なって遭難してしまう。
まして客として参加していた数人が遭難死してしまう。
その客に多額の保険金がかけられており、森尾がそれを受け取ったというものだ。

検察は「未必の故意」という訳のわからない罪状で殺人罪を適用しようとする。
このあたりの検察官と森尾のやりとりが実にスリリングだ。
お互いに腹の探り合いが延々と続く。

物語はこの検察とのやりとりと平行して、遭難時の様子が描かれる。
この辺の描写は作者の真骨頂で、描写が見事だ。
はたして何が起こったのか。
森尾に対する判決は、保険金の行方は・・・

楽しませてもらった。

posted by 鎮爺 at 20:58| Comment(0) | 読書

2017年12月03日

富士山大噴火

高嶋哲夫さんの「富士山大噴火」を読んだ。
元自衛隊員のヘリパイロットの主人公が活躍する。
噴石が飛び交い、粉塵が漂う中をヘリを操縦して縦横無尽に飛び回る。
この辺はちょっと首をかしげるが、富士山が噴火するという事が現実に起きたらどうなるのだろうと考えさせられる。
最初は噴火見物の観光客で大混雑。
その観光客が渋滞を引き起こして避難に支障を引き起こす。
高速道路というのは入ってしまえば逃げ場所が無い。
もしもの時の高速道利用はリスクが高い。
陸路がだめなら、駿河湾から海路で避難。
しかし、そこまでどうやって住民を運ぶのか。

富士山噴火なんてあり得ないことかもしれないが、真剣に考えることは無駄だと言い切って良いものなのか。

しかし、631ページは長かった・・・・・

posted by 鎮爺 at 21:14| Comment(0) | 読書