2018年10月31日

若き日の稜線

谷山稜さんの「若き日の稜線」を読んだ。
作者の山で起きたこと山で感じたことをまとめたエッセイ集だ。
同感することもあるし、そんなものなのかと思うこともある。

中でも「ハラッパ」は面白かった。
霧ヶ峰で自然保護を説く若者。
「君が踏み込んだ草原は、向こう二年間草が生えてこないんだ。次の世代に残さなきいけないんだ」
たしかに、自然保護は大切なのだろうが、どこかで得た知識を振り回しても説得力がない。
正論を振り回してもどうにもならない事だってある。
作者は二度と霧ヶ峰に行きたくないと言っている。
とんだ勘違い人間が世の中に入るものだ。
私もこんな人間に高圧的な正論を聞かされたら、反発するだろう。

posted by 鎮爺 at 21:27| Comment(0) | 読書

2018年10月28日

谷口ジローさんのコミック「K」を読んだ。
1993年の作品なのに、新鮮な感じで読める。
主人公は「K」と呼ばれるヒマラヤの山麓に暮らす謎の男だ。
おそらく日本人で、並外れた登攀能力を持つ。
K2やエベレストでの遭難者を救助するのに、自己犠牲を払って救助に行く。
なぜ身分を隠してここで暮らすのか?

続編がないので想像するしかないがもったいない気がする。

posted by 鎮爺 at 20:18| Comment(0) | 読書

三千メートル:再生の山岳

谷山稜さんの「三千メートル:再生の山岳」を読んだ。
物語は二人の山男、そして涸沢で出会った二人の女性の物語だ。
まるで物語のような?できすぎた設定だ。
しかし、面白い。
一人の女性を巡って二人の男が山行を理由にしてせめぎ合いをする。
これも設定通りの展開。
しかし、このおきまりの展開にある意味安心感を覚える。


posted by 鎮爺 at 20:07| Comment(0) | 読書

山小屋物語

山下春樹さんの「山小屋物語」を読んだ。
南アルプスの架空の山小屋の主人を中心に物語が進んでいく。
この主人の名前はわからない。
作品の中では「山小屋の男は・・・」という風に書いてある。
様々なエピソードが集まり全体を構成している。
「猟師の回想」は面白かった。
男が小屋の前で休んでいると、いつの間にか老人が後ろに立っていた。
老人は猟師をしていたという。
穏やかな顔立ちだが眼光は鋭く、気配を感じない不思議な感覚だ。
こんな人がきっといるんだろうと思う。

最終章では孫娘が一人で尋ねてくる。
ひょっとしてこの小屋を継ぐのかな?
残念ながら続編はなさそうだ。

posted by 鎮爺 at 19:59| Comment(0) | 読書

タンポポ団地のひみつ

重松清さんの「タンポポ団地のひみつ」を読んだ。
なんとなく重松清さんが気になっていた。
それは宮下奈都さんの「なつかしいひと」に出てくる。
「重松清っていいよね!!」という台詞だった。
そこで機会があったら読もうと思っていた。
書店の棚のなかで、無難と思えるようなものを選んだのがこれだった。

タイムトラベラーSF作品のような内容だが、読んでみて、どうもしっくりこない。
おそらくこの作者の作品はもう読まないだろう。


posted by 鎮爺 at 19:45| Comment(0) | 読書