2017年01月11日

みんな山が大好きだった

山際淳司さんの「みんな山が大好きだった」を読んだ。
日本の登山家加藤保男、森田勝、長谷川恒男、松濤明、吉野満彦、加藤文太郎
世界の登山家、ヘルマン・ベール、モーリス・ウィルソン、
みな輝かしい記録を残している。
そんな彼らの山に対する気持ちを作者が代弁している。
しかし彼らは遭難死してしまっている。
”死んでもいいから山に行くのだと言えば、それは常識からはずれることになるだろう。死は自ら求めるものではなく、あちらからやってくるものだ、というのがいちおうの常識だからである。みんながそう思っていれば、平穏無事な成熟社会が現出するのだろうが、そうはいかない。人間には、その本性として失う危険のあるものを愛してしまうという傾向があるからだ。<中略>遭難者たちはそこに危険があるからこそ、前進したのだから”
山に登らないものにとっては理解しがたいことかもしれない。
作者は単独行についても記している。
単独行に対する考察は理解できる部分が多い。

表紙の絵とタイトルとはかけ離れた内容の本だ。
作者はこの文庫本が発刊された1995年に46歳で亡くなっている。
あとがきは奥様の言葉が記されている。




posted by 鎮爺 at 20:25| Comment(0) | 読書
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