2017年12月29日

南極風

笹本稜平さんの「南極風」を読んだ。
笹本さんの作品は好きなのだが、タイトルが今ひとつ。
舞台がニュージーランドのアスパイアリング(3033m)と言うことで敬遠していた。
しかし、何となく読みたくなったのが本音だ。

読んでみると実におもしろい。
森尾はツアー会社の山岳ガイドだ。
いろいろな不具合が重なって遭難してしまう。
まして客として参加していた数人が遭難死してしまう。
その客に多額の保険金がかけられており、森尾がそれを受け取ったというものだ。

検察は「未必の故意」という訳のわからない罪状で殺人罪を適用しようとする。
このあたりの検察官と森尾のやりとりが実にスリリングだ。
お互いに腹の探り合いが延々と続く。

物語はこの検察とのやりとりと平行して、遭難時の様子が描かれる。
この辺の描写は作者の真骨頂で、描写が見事だ。
はたして何が起こったのか。
森尾に対する判決は、保険金の行方は・・・

楽しませてもらった。

posted by 鎮爺 at 20:58| Comment(0) | 読書
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