2016年10月05日

道迷い遭難

羽根田治さんの「道迷い遭難」を読んだ。
前回の「滑落遭難」と同様に遭難者の体験談を基に書かれている。
山歩きをしていると道迷いは何度か経験する。
その時にどうするか?
おかしいと分かっていても、登り返さないで下降してしまう。
赤テープを信用してしまう。
分岐を間違えてしまう。
数え上げたらきりがない。
道のない藪山だったら慎重になるのだろうが、一般登山道ではぼんやりと歩く事があるから、リスクはあると思う。
それにしても厳冬期の常念岳遭難は凄まじい。
凍傷で指は先端が無くなり。
道迷いで進退窮まり滝壺に飛び込む。
たどり着いた冬期小屋で靴を脱ごうとしたが、凍っていて脱げない。
ピッケルのピックで叩いて脱いだら、靴下のつま先が破けて靴に残ってしまった。
こんな描写を読むと恐ろしくなる。


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2016年10月02日

滑落遭難

羽根田修さんの「滑落遭難」を読んだ。
羽根田さんの著書はいくつか読んでいるが、遭難を冷静に分析して我々に警鐘を鳴らしてくれている。

この「滑落遭難」も例外ではない。
何気ない場所で誰にでも起こりうるということがわかる。
過去の事故事例を知るということは、とても大切なことであり、このような事例はどんどん紹介してもらいたい。
単独行よりも集団登山に危険が付きまとうという事実もある。
リーダーはメンバーを連れて行ってやる
メンバーはリーダーに連れて行ってもらう
こんなパーティーはどうなんだろう。
メンバーは独立した登山者であり、役割分担を担って山登りを遂行するのが本来の姿。
連れて行ってもらうというメンバーが存在した時点で「パーティー」ではなく「ツアー登山」なのだと著者は訴える。

トムラウシの大量遭難はどうだったのだろう。
ツアー登山であるが故の事故ではなかったのか。

事故事例を検証し読者が考えることが重要なのだろう。


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2016年09月19日

空の中

有川浩さんの「空の中」を読んだ。
前回読んだ「塩の街」と同様に自衛隊三部作の中のひとつだ。
物語は四国沖に上空にいる巨大な生物について話が進んでいく。
この時点で早くも違和感が・・・
子供がその巨大生物の一部と見られるクラゲ状の物体とコンタクトを取り始める。
話が緩慢で無駄な部分が多い。
「塩の街」もそうだったが、532ページにおよぶ壮大なつまらなさ。
自衛隊三部作の「海の底」も購入してあるのだが読む気が無くなった。


posted by 鎮爺 at 09:13| Comment(0) | 読書

2016年09月09日

お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂 (5)

似鳥航一さんの「お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂 (5)」を読んだ。
このシリーズは面白かった。
第一巻から和菓子の蘊蓄が実に面白い。
また、登場人物も個性が強く魅力的で謎に満ちている。
浅草の和菓子職人である栗田と、老舗和菓子店の女性である葵の関係が伏線となっている。
葵のキャラクターが実にいい。
どことなく天然だが、和菓子の事になると鋭い蘊蓄を並べる。
読者の想像をかき立てる美女だ。
このシリーズはこれで完結。
さらに、次のシリーズの構想もあるようなので期待したい。


posted by 鎮爺 at 06:50| Comment(0) | 読書

2016年08月24日

八月の六日間


北村薫さんの「八月の六日間」を読んだ。
出版社に勤務する女性が、山の魅力にはまって繰り広げる話だ。
初心者にしてはかなりハードな山行をこなしている。
作者は山登りの経験はなく、資料を基にして書いたとのこと。
従って山の描写はありきたりの美辞麗句でまとまっている。
それにツッコミどころが満載だ。

しかし、山を題材にすると細かいところは抜きにして、対人関係に疲れた人達が癒しの場とし山をテーマにすると妙にしっくりと来る。

この物語は映画化かの話があるらしい。
ちょっと無理があるようにも思うがどうなんだろう?
きっと原作からは大幅にずれるような気がする。


posted by 鎮爺 at 21:38| Comment(0) | 読書

2016年08月15日

山女日記

湊かなえさんの「山女日記」を読んだ。
湊さんの作品は何となく余韻を持ったミステリーが多いようだが、この作品はミステリーではない。
ライトノベル的な内容だ。
湊さんは山歩きが趣味のようで、NHKの番組にも登場している。
妙高山、火打岳、槍ヶ岳、利尻岳、白馬岳、金時山などは実際に歩いているのかも知れない。
単独で山を歩く人は自問自答しながら歩いていることが多い。
そんな時のことを湊さんは書きためておいたのかも知れない。

山歩きをしない人には他愛のない内容かも知れない。
しかし、山歩きをするものにとって、散りばめられた文章には同感するところが多い。


posted by 鎮爺 at 21:22| Comment(0) | 読書

2016年07月09日

塩の街

有川浩さんの「塩の街」を読んだ。
人間が塩に変化して行く奇病が発生したと言う設定で物語が進んでいく。
この辺が微妙・・・そんなことは絶対にないからだ。
人体を構成する物質がNaClになんかならない。
このへんから感情移入できない。
またその原因が不明で、何となく空自の隊員が解決したような流れになっている。
途中からスピンオフ的な物語が入る。

有川浩さんのデビュー作で自衛隊三部作と言うことで期待していた
しかし、これは塩の街というタイトルにこだわらないで読む物語なんだと思う。




posted by 鎮爺 at 07:51| Comment(0) | 読書