2016年03月31日

最後の花束

野南アサさんの短編傑作集「最後の花束」を読んだ。
1:くらわんか
2:祝辞
3:留守番電話
4:青空
5:はなの便り
6:薬缶
7:髪
8:おし津提灯
9:枕香
10:ハイビスカスの森
11:最後の花束
この11編が収録されている。
ハッピーエンドを期待しているのだが、総じてどん底に突き落とされるような終わり方だ。
しかし、読んでいるうちに幸せで有頂天になっている主人公が、落ちていくという結末が楽しみになってくる。
そんな意味でも趣味の悪い自分の人格が露呈するような話ばかりだった。

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2016年02月26日

神様の御用人(3)

浅葉なつさんの「神様の御用人(3)」を読んだ。
このシリーズはいまも続いているようで第5巻まで発刊されているようだ。
こうなると作者の筆よりも読む方が追いつかない。
なにしろ1ヶ月もかかっているのだから・・・・
さて内容だがいつもの通り、神様が無理難題を言ってくる。
その内容なのだが、神様も解っていないような依頼ばかりだ。
個性的すぎる洋服が受け入れられないと嘆く神様。
相撲勝負に負けたいと言う割に手加減しない神様。
訳のわからない柄杓探しを依頼する神様。
お菓子の神様なのにお菓子を作ったことがない神様。

日本にはいろんな神様がそこかしこにいる。
人が神様と関わりを持たなくなってどのくらい経っているのだろう。
そんなことを考えさせられる。




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2016年01月31日

空母いぶき 3

かわぐちかいじさんの「空母いぶき 3」を読んだ。
中国との争いはもはや後戻りできない状態となった。
中国戦闘機「殲20」と自衛隊の「F35BJ」の空中戦は迫力がある。
ステルス性能の勝負だ。
中国戦闘機は攻撃することに迷いは無い。
自衛隊は「迷ったら撃て!」とアドバイスを受ける。
先制攻撃ではどちらが優位か。
最新鋭戦闘機の空中戦はどうなっていくのだろう。


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2016年01月23日

棟居刑事の青春の雲海

森村誠一さんの「棟居刑事の青春の雲海」を読んだ。
棟居刑事は「人間の証明」ではじめて登場する。
両親、妻子をそれぞれ不幸な出来事で失っている。
棟居刑事の息抜きは山を歩く事。
後立山を歩いているときに、単独行の女性と同行することになる。
行方不明になっている夫を捜しているという。
お互いに連絡先も交わすことなく新宿で別れる。

ところが、その夫とも、女性とも偶然の出合でつながっていく。
そしてホームレスの死と関わっていく。
犯人は誰なのか、最後まで判らない。
このあたりは森村誠一さんの構成の素晴らしいところだ。

しかし、あまりにも偶然の出合が多すぎて、不自な感じを受ける。
後立山の縦走にしても、コースタイムや山小屋の位置などが現実とあっていない。

ともかく人生のリセットが主題となっている。
老いてくると、やり直しという事が頭をかすめる。
そのことについて小説では、過去を断ち切って看板をかけ直しても、結局は何も変わらないと書いている。


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2015年12月31日

お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂 (4)

似鳥航一さんの「お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂 (4)」を読んだ。
シリーズ4作目、和菓子の老舗、鳳凰堂のお嬢様である葵さんの事が気になって読み続けてしまった。
今回のテーマは「水羊羹」「きんつば」「水饅頭」の3つがテーマとなっている。
新たなキャラクターとして茶道家元の御曹司が出てきてお騒がせ。

葵さんの謎が解けてくる。
腕の傷の秘密はそうだったのかと納得する。
次の第5作目で完結と言うことなので、発刊が待たれる。




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2015年12月09日

お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂 (3)

似鳥航一さんの「お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂 (3)」を読んだ。
なんとシリーズものになるとは思っていなかったが3巻目になってしまった。
やはり、和菓子の蘊蓄を物語に絡めて謎解きをする。
それに、元不良の和菓子店主の栗田、そして清楚な美女である葵をのとの関係。
また、葵の謎の過去を小出しにして興味を引くところが憎い。

今回のテーマは「あんみつ」「みたらし団子」「金平糖」
食べるだけでなく、作ってみたい気持ちにさせられる。
とりあえず5巻まで続くようなので、読まなくては。



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2015年11月27日

ハルカの空: 南アルプス山岳救助隊K-9

樋口明雄さんの「ハルカの空: 南アルプス山岳救助隊K-9」を読んだ。
「天空の犬: 南アルプス山岳救助隊K-9」のスピンオフ的な位置づけでもある。
「沈黙の山」「ランナーズハイ」「サードマン」「ハルカの空」「NO WAY OUT」「ビバーク」の6編が収められている。
題名となった「ハルカの空」は、はじめて山小屋で働くことになった天野遥香さんが主人公だ。
迷惑な登山者に腹を立てるが、ひたすら我慢する。
しかし、ついに我慢の限界が来る。
その結末はどうなるのか。
たしかに、昨今の中高年登山者の傍若無人は振る舞いは目に余るものがある。
それも、団体登山者の迷惑行為はひどいものがある。
作者はこれを表題としたのは、一番訴えたかったことがここに書かれているからだと思う。

架空の山岳救助犬メイ、そのハンドラーの星野夏実巡査の魅力がさらに深まった作品となっている。



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